1899年はFUJIが産声を上げた年で、強さと永く続く象徴として富士山をブランド名とした。今も成長し続けている事を考えると名付け親の先見性たるものや、目を見張る物がある。途中で調子の出ない時もあっただろうけど、この先もどんな苦難があっても乗り越えられるように思う。

FUJIのバイクは個性が光る商品が多い事で強い支持を受けている。日本人のスタッフが日本のお客様のライフスタイルを考えて一から設計しているモデルが多いから、海外で開発者が全世界を相手に商品開発をする他のブランドより、どうしても目立つバイクができあがる。

その製品の開発も、机上の空論のみでは行わない。多くのライダーと契約し現場の生の声に耳を傾ける努力を怠らない。ロードからマウンテンやピストの競技モデルだけでなく、トリックバイクやストリートシングル、ファッションバイクまでシーンをリードする人々と共に少しの妥協もなくバイクを作り上げている。

FUJIの目立つ話題と言えば、ツールドフランスを含む三大ツールに参戦しているプロチームにバイク供給をしている事。2011シーズンは更に強力な布陣で活躍に期待したい。
国内のレースシーンでも、すごい勢いでFUJIのバイクが増えているのは、バイクの持つホンモノさが高く評価され、現実的な価格設定にも関わらず高級ブランドと互角以上に渡り合っているからなのだ。

その一方で、クロスバイク、シングルスピードはモデル・美容師・ストア店員等の御用達バイクとなり、各地のいわゆるお洒落スポットを席巻している。

FUJIが支持される理由、それは大掛かりなプロモーションにコストを掛けずに、自転車に求められる個性をモデル毎に最大限注入し、絶対に後悔させないバイクのラインアップを誇るから。

日本が、世界が、FUJIから目が離せなくなっている。一度乗ってしまったらもうやめられません。