ROUBAIX 1.3

CONCEPT

ルーベはFUJIの中でも最古参のピュアロードレーサーで、15年販売されているロングセラーモデル。その間、その時々のトレンドを反映させた開発コンセプトの変遷を経て、2017年のモデルチェンジでFUJIが執ったコンセプトは究極のアルミロードの創出。近年FUJIが推し進めるプロチームへの機材供給、そしてそのフィードバックを活かして開発されたこのバイクは、ブラインドテストでカーボンと間違えそうな程の軽やかでシルキーな鳴り心地。これぞ本来あるべきアルミロードの真骨頂と言える。その名前からフランスのクラシックレースを連想する方もいるかもしれないが、過酷なシチュエーションであってもライダーのベストパフォーマンスを引き出す、正にオールラウンドロードと呼ぶに相応しいバイクへと進化した。

PERFORMANCE

追求したのはスプリントにも耐える剛性と、長距離サイクリングをサポートする快適性の両立。旧モデルは快適性が際立つ乗り味が特徴的だったが、プラットフォームの改良により切れ味の良いライドフィールへと進化した。シマノ105グレードのROUBAIX 1.3、シマノTiagraグレードのROUBAIX 1.5共にプラットフォームを共有するため、Tiagraグレードクラスではトップクラスの運動性能を誇る。上級グレードのROUBAIX 1.3は日本限定パッケージで、特別に2カラーが追加された全3色ラインナップとなっている。

FEATURE

FRAME

今回のモデルチェンジでの大きな変更点として軽量化が挙げられる。更なる性能アップを図る為チューブ形状やその肉厚を見直し、フラッグシップロードのSLと同じジオメトリーを採用することでフレーム単体重量1,080g台を実現(56cmサイズ、未塗装時) 車体重量だけ見ても廉価版フルカーボンロードに匹敵する軽さとなっている。フレーム素材にはAL6061より30%剛性の高いAL6066-T6ベースのA6-SLを採用。高い振動吸収性、耐久性を稼ぎつつ縦〜横偏平と3Dに変化するチュービングとそれぞれ異なる接合断面により、ROUBAIX独特の粘り感と剛性感を高次元で両立。BBをPF30に変更したことでBB付近のフレーム剛性がアップ、加速性能に大きく貢献している。溶接部分はスムースウェルドで美しい仕上げにもこだわり、全5サイズで適用身長の細分化を図り、FUJIが得意とするスタイリッシュな日本限定カラー(1.3グレード)も加わる。

TAPER HEAD TUBE & INTERNAL CABLE ROUTING

フレームで一番太い上下異径テーパーヘッドチューブ。剛性を高めることで高速域でも安定したコーナリングを実現。トップチューブとダウンチューブ内にケーブル類が内蔵され、各ワイヤーの保護はもちろんのこと空気抵抗の削減にも大きな効果がある。

FORK

TRACK ELITEやNORCOM STRAIGHTのフレームマテリアルとして使用しているC10ハイモジュラスカーボン採用のフルカーボンフォーク。上下異径のテーパーコラム仕様で剛性を高めながらも、優れた振動吸収力によって安定した乗り心地を実現する。フレームサイズによってオフセット長を変更することで適正なトレール値を設定。全サイズで優れた操舵感、直進安定性をもたらす。