FEATURE - 2021.10.01

FUJI が欲しいけど、どれにしようか迷っている方へ。2022年モデルVer.

10月に入り、暦上ではいよいよ秋が深まってきましたね。秋といえば、やはり自転車で出かけるのが気持ち良い季節。まだまだ暑さを感じる日も多いですが、夜になると涼しくなり、季節の変わり目を感じますね。
さて、毎年この時期は、私たち自転車メーカーにとっても非常に思い入れの深い時期でして…

 

それは…そうです。来シーズン2022年ニューモデルのニューモデルの発表です。

 

実は、今年は例年より2ヶ月ほど早く、7月ごろに発表させていただいた旨のみをお伝えしましたが、なかなかしっかりとご紹介ができていませんでした…。とはいえ各モデルの紹介となると、正直お伝えしたいことは山ほどあります…。さすがにここで細かいことを書くのは野暮ですので、商品詳細は各製品ページをご覧いただくとして。

 

ここでは、先日公開のラインナップ全体をもう少し広く見渡して、各モデルごとの特徴と言うよりは、改めてFUJIでは「どういう種類の自転車をラインナップしているか」というところを重点的にお話しできればと思います。

 

さて、早速ですが、皆さんが自転車を選ぶ時の基準にはどう言ったものがありますか?
最高の速さや軽さを求める人もいれば、街でも山でもいろんなフィールドで走れることを重視する人もいるでしょうし、普段の移動や通勤としてスポーツバイクを求める人もいれば、毎日のちょっとした買い物にも対応できるように、カゴをつけて便利さを求める人だっている。

 

本当に、自転車を選ぶ時の価値観って本当に人それぞれですよね。

 

FUJIは、ロードバイク、マウンテンバイクにピストバイクやグラベルバイク、キッズバイクまでもラインナップしているので、ユーザーの幅もかなり広いです。
もちろん、去る7月に発表させていただいた2022年のニューモデルも、安定の継続モデルが出揃っており、多彩なラインナップは相変わらず。実はいろんなニーズにマッチできるバリエーションの豊富さも、ちょっとした自慢なんです。

 

でも、もしかしたらこの豊富さゆえに、ビギナーさんにとっては「どれを選んだらいいんだ?」と少し戸惑うこともあるかもしれません。

 

新しい生活スタイルを経て、新たにスポーツバイクに興味を持たれた方もきっと多いと思います。

FUJIが欲しいけど、沢山あり過ぎてわからん!そんなあなたにラインナップが少しでも分かり易くなるように

このブログが、数あるブランドの中からFUJIに興味を持って頂いた方、これから自転車を選ぶ方の助けになれば光栄です。

 

さて、ここで少しでもイメージしていただきやすいように、簡単なチャートマップを作成しました。
上に行くほど競技機材としての要素が強く、下に行くほどファッション製の高いモデル。一方で右に行くとよりオンロードでスピーディな領域を想定しており、左に行くとオフロードをはじめとしてオールラウンドに様々なフィールドで使用できるユーティリティ製の高いものと思っていただければわかりやすいです。

現在は自転車大国アメリカに開発拠点をおくFUJI。そのラインナップは大きく二つのカテゴリに分類されます。

 

まずは、最先端の技術が注ぎ込まれた、珠玉のハイエンドラインナップ。いわゆる競技用車両としての要素が強いモデルはRACINGに分類されています。

 

一方で日本国内での需要の高い、通勤、街乗り〜ちょっとしたアクティビティの要素までを想定しバランスよくカバーするモデルはLIFE STYLEに分類。こちらはFUJIらしくカラーリングやファッション的な要素にも拘っており、自転車自体も普段の格好でも違和感なく乗っていただけるようなシンプルなスタイルが多いです。

 

 

ROAD
世界最軽量バイクを目指して開発されたロードバイクSLと、クロモリらしからぬ大径パイプが目を引くモダンスチールロードFOREAL。どちらもFUJIの最先端の技術を注ぎ込んだ全く嗜好の異なる2つが2022年も継続でラインナップ。

 

SPECIALITY
パラリンピックでの活躍も記憶に新しいリアルカーボントラックレーサーTRACK ELITE。コストパフォーマンスの高さから、エントリートラックバイクとして、高体連を中心に学生競技のフィールドでも多く使用されていながら、ストリートのコアユーザーも多いTRACK PROと、いずれも競技シーンでリアルに使用されている専門性の高いモデルです。

 

ADVENTURE
そのユーティリティさゆえに、ようやく日本でも定着した感のあるグラベルバイク。グラベルとは日本語で「砂利道」のことですが、まさにそのワードをモデル名に冠するキングオブグラベル、JARIシリーズ。2022はアルミフレームで3つのグレードをラインナップ。2022年は上位2グレードでカラー変更があり、装い新たに。

 

MTB
エントリーMTBとしてFUJIの中でも根強い定番モデルNEVADA。カラーリングは昨年同様の継続で、多くの日本人にとって取り回しやすいタイヤサイズである27.5インチでラインナップ。

 

E-BIKE (BOOST U)
FUJIのE-BIKEプロジェクトBOOST UからはMOTIVATORが継続。バッテリー内蔵型でE-BIKEらしからぬスマートさが魅力のモデルです。

 

STREET ROAD
ロードバイクに乗ってみたいけど、自転車に合わせてレーシングジャージを着用するほどではなくて、もっと気軽に、いつもの格好でロードバイクの速度域を体感したい。そんなあなたにはこのカテゴリがおすすめ。
どちらのモデルもコンポーネントにはエントリーロードの定番シマノSORAを採用し、ロードバイクとして十分の走行性能を確保しながらも、控えめなグラフィックとシンプルながらビジュアルで、乗車する際の格好も選びません。ホリゾンタル設計にこだわったオーセンティックなダイヤモンドフレームにも、やはり時代に流されない魅力がありますよね。

 

軽量なアルミストレートチューブを採用し、エントリーロードでありながら9kgを切る重量に仕上げられたNAOMI、クラシックなクロモリロードフレームをベースに、潰しの入ったエアロスポークで組まれた本格派ホイールがインストールされたBALLAD Ω。2022モデルではグラデーションで前後スプリットというインパクトのあるカラーリングも加わって、ストリートの視線はより一層釘付けになるでしょう。

 

SINGLE SPEED
リーズナブルでシンプルで軽量。そんないいとこ取りな自転車はシングルスピードなら実現可能。FUJIを代表するカテゴリとあって、自ずとチャートマップでもど真ん中に位置していて、ぜひ皆さんの選択肢の一つに入れていただきたいジャンルでもあります。

 

変速ギアなしゆえ、ロードバイクやクロスバイクと比べるとやはり行動範囲はやや狭まるかもしれませんが、正直なところ街中を移動するぐらいにはむしろこれで十分。
それどころかメンテナンス含め変速の扱いに困るぐらいなら…スマートさすら感じるそんな潔さにグッと来る方も多く、ビギナーに限らず中毒者は増え続けています。

 

俗に「ピストバイク」と呼ばれる競輪由来のカテゴリであるシングルスピード。その扱いやすさと、エクストリームスポーツにも通ずる固定ギア特有の乗り心地から、海外のメッセンジャーやストリートのキーパーソンたちがこぞって所有し、単なる移動だけではなくスケートボードやBMXに続く「最後のストリートカルチャー」なんて呼ばれたりもしていたのも、もう10年ほど前のことになるでしょうか。「シングルスピードと言えば固定ギアでしょ」という空気感がどことなく感じられた当時とは打って変わり、現在ではユーザーも多様化して、フリーギアを使用するユーザーも随分増えたことで、もはやシングルスピードという新たなジャンルとして認知されるようになりました。
このジャンルの定番として、黎明期から多くの方に愛されているFEATHERをはじめ、この価格で驚きの軽量を誇るアルミバイクTRACK ARCV、カテゴリ中最もリーズナブルながらフラットバー標準装備など日常使いのツボまでしっかり押さえたDECLARATIONと、予算や嗜好に合わせて選べる、充実のラインナップです。

 

STREET CROSSOVER
あまり詳しいことは分からないけど、これから乗っていくうちにいろんな楽しみを見つけて行きたいって人はこのカテゴリがおすすめ。

 

一般的にいわゆるクロスバイクという定義がしっくり来るかもしれませんが、元々複数のカテゴリを掛け合わせて生まれたジャンルなだけに、定義も非常に曖昧です。
現代のどんどん多様化するニーズにマッチするものを、必ずしも綺麗にカテゴライズするのは難しいかもしれませんね。

 

このジャンルにおいて、名実ともにFUJIの看板商品であるFEATHER CXシリーズは、昨年と変わらずドロップハンドル(FEATHER CX+)とフラットバー仕様(FEATHER CX FLAT)がそれぞれラインナップ。スマートなクロモリフレームにインパクトと走破性を与えるブロックタイヤの組み合わせが男女問わず心をくすぐります。
ロード顔負けの乗り心地が楽しめるフラットバーロードMADCAPや、どこかクラシックながら現在のトレンドにマッチするマルチパーパスクロモリバイクTALAWAH。DISCブレーキ仕様がシリーズに加わり、より成熟したFUJIのド定番クロスバイクRAIZシリーズ(RAIZ DISC / RAIZ)や、ミニベロでありながら700Cの走りに引けを取らないHELION R。同じく小径ながら、程よくレトロなルックスとの掛け合わせが上品なポップさを醸し出すHELION
どれもユーティリティ性が高く個性的で、一番FUJIらしさを感じていただけるカテゴリかもしれません。

 

VINTAGE STYLE
自転車にものすごくスピードを求めるわけではなく、それより、スタイルのある自転車に乗りたい。
いつも少し大人っぽいものやクラシックなものに惹かれてしまう癖のある方なんかにもおすすめなのはこのカテゴリ。

 

誰もが認める「往年のスポーツバイクといえば」なダイヤモンドフレームに拘ったこのカテゴリは、それこそ半世紀も前からずっと愛されてきたスタイルをしっかりと表現してます。
王道のクラシックなクロモリダイヤモンドフレームを思わせるBALLAD R と、フラットハンドルで普段使いにもぴったりなBALLAD。シングルスピードでありながらFEATHERとはまた違ったヨーロピアンテイストを醸し出すSTROLL。どれも細モリにシルバーパーツが映える、王道のビンテージスタイルです。

 

昔から長くに渡って愛されてきたからこそ、老若男女関わらず飽きのこない自転車。
今聞いても格好いい音楽、今見ても格好いい映画…新しいものが必ずしも正義ではなくて、その時代だからこそ表現できる格好良さがあるんです。
そのまま乗っていただくのももちろんいいですが、当時のビンテージパーツなんかを要所要所カスタムで取り入れてみると、より一層愛着のわく相棒になること間違いなしです。

 

こちらのカテゴリもほとんどのモデルで新色が加わり、より広い選択肢から選んでいただけます。

 

KIDS
安定のシマノ製コンポーネント採用のキッズバイクは、どれも大人顔負けの本格派スポーツバイク。ロードタイプではACE 650ACE 24ACE 20 と3サイズでご用意。上から順番におおよそ 3歳ごろ〜目安、6歳ごろ〜目安、10歳ごろ〜目安となり、幅広い年齢のお子様にマッチ。また、最も需要の多いサイズである24インチでは、MTBタイプのDYNAMITE 24も前年度から引き続きラインナップ。

世界的な自転車需要によって入荷は未だ安定しないままであり、皆様には引き続きご迷惑をおかけしておりますが、入荷時期はモデルによってまちまちで、早いものでは今月から入荷が始まっております。店頭に並び始めたものもいくつかありますので、もし気になっているモデルがあれば、ぜひ最寄りの販売店までお問い合わせください。

 

また適応身長の目安はこちらで公開しておりますので参考までにご覧ください。

FUJI 2022モデル適応身長表